備前焼ができるまで1(作陶)

備前で取れる原土(ひよせ)
原土のことを「ひよせ」というが語源は不明。備前地方の田園の地下約3メートルに30cm位の層をなしており、2〜3%程の鉄分を含んでいる。採掘量は年々少なくなっている。

山土
山土を配合します。
配合率は備前の土が10、山土が2です。

土をろ過します
石などを沈殿させます。

土練機によって土ができあがってきます。

作陶風景(白地作成)
陶工によって作られます。成型はろくろ物と細工物に分けられます。花器、茶器、酒器のほとんどは電動ロクロによって作られます。宝瓶(細工物)、獅子急須などは手ロクロで作ります。また、干支、しょうゆさし等は一度「型抜き」し、その後丁寧に時間を掛けてヘラで仕上げていきます。数字間後にもう一度仕上げを行い、陶印を入れます。

約一ヵ月かけじっくりと乾燥させます。乾燥の仕方が悪いと焼成時に割れてしまいます。

窯詰め
棚板(陶板)に並べられていきます。詰め方によって大きく焼き上がりも変わります。また、焼き上げると白地は約20%収縮します。


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