胡麻の説明

これは窯出し時の風景。
窯の一番前の部屋「うど」の中。
黄色く見える模様が、12昼夜の間、職人によって松割り木を原料に窯焚きを行い、その灰が高温(1270度前後)によって胡麻だれ状に溶け流れ出し、付着したもの。
これを「胡麻」といい「うど」で焼いた特有の模様。
焼き上がりによって「胡麻だれ」「飛び胡麻」「色胡麻」「かせ胡麻」がある。
この「胡麻」の掛かり具合がその作品の善し悪しを左右する。
正直言って、窯出しするまでその模様は判らない。
窯焚きは、今までの経験と勘が頼りである。
胡麻が掛かってはいけない所(抹茶碗の中等)は伏せて焼くことにより、胡麻の掛かりを防ぐ。

胡麻のかかった丸壷