毎日新聞 備前焼 高齢者・介護・自助用食器記事




備前焼:手の不自由な人らに使いやすいカップなど、衆楽館社長・武用さん開発 /岡山

 備前焼販売店「衆楽館」(備前市伊部)社長の武用(ぶよう)健さん(41)が、手が不自由な人や介護が必要な人が使いやすいよう形を工夫した備前焼のカップなどを開発した。 「ええじゃろう」シリーズと名付けた6種類で、価格は3000〜5000円を予定。老人ホーム、介護施設などへの普及に力を入れるほか、 ホームページにも掲載して販売する。

 カップは持ちやすいよう取っ手に指を4本通せるほか、飲み口に傾斜をつけ、首をほとんど傾けなくても飲めるよう工夫。 ご飯茶わんは側面に手にひっかかりやすいかぎ状の取っ手を付けた。皿は縁の一部の傾斜を緩やかにし、 スプーンが滑らかに入る形状。一方、別の部分には“返し”を付けて料理をすくいやすくした。

 武用さんはフリースタイルスキー・エアリアルの元日本代表で、昨年1月にスキーで転倒し、鎖骨を骨折。 手に力が入らず、普通に持ったつもりのコーヒーカップを落として割った経験が開発のきっかけとなった。

 以来、「多くの人に備前焼を楽に使ってもらおう」と、他の介護用商品を参考にしながらデザインを検討。 若手作家の協力を得て完成した。「使いやすくでき上がり、力のない人でも楽しんでもらえると思う」と話している。 問い合わせは衆楽館(0869・63・1019)【佐藤慶】

毎日新聞 2007年4月20日


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